SEAT JOY 設立ストーリー
~ JOYと天才レーサー ~
秋田氏 享年63歳
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FORTABLE!
SEAT JOY 設立ストーリー
~ JOYと天才レーサー ~
“ JOY ” ...
こんな楽しそうなニックネームで呼ばれる人はそういません。
なんでも楽しむことが大好き...楽しいことが生きがい...
そんな自由を求め人生を楽しく生きたこの人こそSEAT JOYの生みの親。
時代はだいぶさかのぼって1978年...
ある国内シートメーカーがロサンゼルスにR&D部門を設立することに...
そのシートメーカーの社員だったJOYはその一員として設立と同時に渡米します。
渡米後間もなく、そこであるレーサーに出会います... 名前はエディ・ローソン。
当時 KAWASAKIに所属していたAMAスーパーバイクチャンピオン...
その後世界GPにも参戦した知る人ぞ知る天才レーサーです。
このエディとの出会いがJOYの価値観を変えていきます。
偶然にもJOYが勤務するR&D部門とエディが所属するKAWASAKI WORKSが
目と鼻の先にあったことから、何人かの人を介し、JOYはエディのシートをチューニングすることになります。
エディの要求はとてもシンプル...“ 良いシートを作ってくれ!” この一言。
エディの言う”良い”とは...シンプル過ぎて自問自答の日々。
JOYはある時エディの会話の中から” COMFORTABLE ”と言う言葉をよく耳にすることに気づきます。
” COMFORTABLE ” とは何なにしやすいという意味。乗りやすい、座りやすい、体重移動がしやすい...
そこに気づいたJOYは、ライディング中の全ての動作がしやすいスペシャルなシートが作れないかと考えます。
トライ&エラーを繰り返し、試行錯誤してできたのが中空構造のシート...今ではもうお目にかかれません。
テスト走行当日、乗るのはもちろんエディ。マシンにはJOYのスペシャルシート。
エディがコースに出て黙々と何周かした後ピッチに戻ると、JOYの両手をとり興奮気味に言ったのです。
” Thank you! TAKASHI! ”
JOYはこの出会いからさらにカスタムシートと本格的に向き合い、たくさんの一流レーサーと出会い、
いくつものレース用シートを手掛け、実績と経験を積んでいくことになります。
気付けば3年の月日が流れ、そして帰国間近、JOYはアメリカで心に誓います。
全てのライダーにCOMFORTABLEなシートを創ろうと...
1982年...ロサンゼルスR&Dから帰国後、同社を退社。
時を待たずしてSEAT JOYをスタートさせます。